前世紀の100年が地球に刻み込んだ、スクラップ・アンド・ビルドの足跡。資源の枯渇や異常気象といった声なき訴えは、「再生」という視点で、これからの100年と向き合うべきことを、私たちに啓示しています。
不動産という、地球の一部と対峙する私たちに課せられた、最も重要な命題です。
経済活動を行う立場でこの解決を促すには、姿勢、思考、行動にわたるグローバル化が欠かせません。緑なす地球や豊かな未来という、はかりしれない価値を共通の利益として重んじることができる、人格や品性、生き方、そして、価値の維持、拡大に働くスキルです。次の時代を生きる人々に、本当に大切なものを伝えていこうとする使命感です。
この気持ちで取り組もうとしているのが、日本の資産価値向上という「再生」です。
旧態の路線価ではなく、収益還元法で評価できる資産価値、環境適応の視点から評価される資産価値を創造していくことで、不動産市場と融合し始めた金融市場を国外に求めることも可能になります。ますますスケールアップするアジア資本は、日本そのものの再生に働く力になると見ています。
株式会社 若藤では、時代のニーズに的確に対応できる創造力・技術力の研鑽に努め、 「不動産コンサルティング」「環境マネジメント」を両輪として、この実現を果たそうと考えています。
人々や社会の未来を見据え、いまをつくる株式会社 若藤にご期待ください。
WAKATOマニフェスト
環境都市「京都」のシンボルとして
グリーンビルによる6つ星ホテルの創建を目指します。
京都は、COP3開催による京都議定書誕生の地として、他都市よりも一段高い環境意識を持つ都市だと思ってきました。ところが、2008年7月に国が選んだ『環境モデル都市』には、横浜市や北九州市が選出される一方、京都市は次点に当たる追加候補都市にとどまったのです。
愕然とする一方で、環境間題は語るだけなら簡単ですが、多くは実際に行動していないという思いを強くしました。これが本年、京都市で初めてCASBEE"A"ランクの認証をいただいたWAKATOビル着手のきっかけともなりました。
そもそも日本は、四季を持つ国として、古来より自然との共生の中で発展を遂げてきました。たとえば、東寺五重塔などの古代建築に見る耐震構造、免震新技術は今日に通ずるもので、地震や台風の脅威を腕力でねじ伏せようとするような20世紀的発想とは対極にある、まさに自然に対する敬意や畏怖から生まれたものです。
そうした、日本人ならではの自然との共生という文化の象徴である京都は、やはり環境大国日本を象徴する第一の都市であるべしと考えています。
WAKATOビルは、まさにその第一歩でした。
今後は、WAKATOビルに続く第2、第3のグリーンビル(環境配慮型ビル)の着工を進めながら、環境にかかわる皆様とともに永続的な発展を遂げるサスティナブル都市としての京都の再生に寄与してまいりたいと考えています。
環境、そして観光においても第一の都市、世界に誇れる千年の都・京都のシンボルとなるようなホテルをいつの日か創建したいと考えています。